中国経済の減速が鮮明となる中、同国のオンライン金融サービス会社は信用コストの上昇や融資環境の悪化に直面している。今年に入り、中国フィンテック大手の陸金所(ルーファックス・ホールディング)、360数科(360デジテック)、楽信(レキシンフィンテック・ホールディングス)の米国預託証券(ADR)は大幅に値下がりしている。3社とも黒字を維持しているものの、不良債権が増加しており、一段の悪化を見込む向きもある。このことから、中国経済に広がる問題が、小口融資を手掛ける企業にどれほど波及しているかがうかがえる。大手銀行はすでに打撃を受け、デフォルト(債務不履行)に陥った不動産開発会社もある。この3社の業容は多少異なるものの、いずれも銀行から個人や中小企業への融資を仲介している。
中国の景気減速、オンライン金融にも痛み広がる
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