――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国とロシアの「限界なき」友情にもかかわらず、習近平国家主席はウラジーミル・プーチン大統領に対して、多少なりともいらだっているように思える。その理由を探るには、エネルギーセクターに目を向けてみるといい。  理論上の話だが、ロシアが石油・ガスの主要な買い手だった西側諸国から孤立を深めれば、長期的には中国にとって追い風になる。天然ガスについては特にそうだ。中ロは既存のガスパイプラインを拡張することで合意している。ところが、そこには問題が存在する。