米株式市場で、大きな打撃を受けている米国株全体の2倍のペースで運輸関連株が値下がりしている。景気後退入りが待ち構えている可能性が高いとの投資家の予想を反映している。航空会社、鉄道会社、トラック運送会社など米大手20社で構成するダウ運輸株20種平均(DJTA)は月初から12%下落した。S&P500種株価指数やダウ工業株30種平均の下落幅はその半分ほどとなっている。過去の例を見ると運輸株の下落は、製品、素材、旅行の需要が減少する中、経済が厳しい時期を迎えることを示唆している。米連邦準備制度理事会(FRB)の数十年ぶりの積極的な金融引き締めサイクルの結果、そうした状況に陥ると広く予想されている。