オハイオ州ヤングスタウンからやって来た英語教師のエイミー・ブエさんは日が暮れると、サーマルカメラと送受信兼用の無線機を携えて出発した。未確認動物「ビッグフット」の姿をついに、はっきりと見られるのではないかと期待していた。ペンシルベニア州ピッツバーグの北東に位置する深い森をブエさんは土木技師や野生生物の映画製作者、ズンバのインストラクターなどと一緒に歩いた。一団は暗闇の中で、ほえるように大声を上げたり、物をたたいて大きな音を出したり、ビッグフットのものとされる長く悲しげな叫び声を流したりたあと、静かに腰を下ろし、反応を待った。サルに似た大型の動物――サスクワッチやウッドブーガー、スカンクエイプとも呼ばれる――が北米の森に生息しているといううわさは数世紀前からある。今年の夏はノースカロライナ州やサウスカロライナ州で白昼の目撃情報が複数あった。ブエさんは90%程度、ビッグフットの存在を確信しているという。
未確認動物探し、密かに取り組む真剣な研究者も
愛好家に加え冷静な学者たちも「ビッグフット」の世界に足を踏み入れている
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