米民主党と、報道分野における同党の友人たちは、イランでの戦争に伴う原油相場の上昇によってインフレが加速すると警告している。こうした警告は正しい経済学に基づいておらず、願望の表明と言えるかもしれない。ホルムズ海峡の船舶航行が妨げられたことで、北海ブレント原油先物は1バレル=80ドル超に達した。これは2024年夏以来の高値だ。原油相場がさらに上昇し、米国のガソリン価格の上昇につながるかもしれない。しかし、海峡封鎖が長引いたり、イランが中東地域の油田や石油施設に深刻な打撃を与えたりしない限り、こうした価格上昇は短期間で終わる可能性が高い。市場は現在、その両方の可能性を織り込みつつあるように見える。真のニュースは、価格上昇がこれで収まっていることだ。理由の一つは、戦争前の市場への供給が十分だったことだ。昨年12月の原油価格は60ドルと、2021年初め以来の安値を付けていた。サウジアラビアが主導する石油輸出国機構(OPEC)は供給増を約束している。