トヨタ自動車が、数兆円を投じて電気自動車(EV)のラインアップを拡充する計画を明らかにして1年足らず。同社は環境に配慮した車の開発競争でライバルに後れを取っていると批判する投資家らとの対話に乗り出そうとしている。投資家や環境保護団体の一部は、トヨタが完全電動車に熱心に取り組んでいないと指摘し、その根拠としてEVへの慎重姿勢を示すこれまでのコメントや、EVと競合するハイブリッド車の技術を推進していることを挙げる。トヨタはハイブリッド車の先駆者として知られ、自動車メーカーの中で最多の販売台数を誇る。こうした動きに対し、トヨタは最大の批判勢力との交流を深めるとともに、環境面のイメージを向上させる方法を模索している、と社内の複数の人物は話す。トヨタはかねてハイブリッド車について米国や世界の多くの地域で充電インフラが十分整わない時期を支える重要な移行技術であるとの考えを示している。
トヨタに論調の変化、EV慎重イメージ解消へ
潮目の変化受け、批判的な投資家や環境保護団体などと対話の機会を設けている
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