ロシアで部分動員令を巡る混乱が広がっている。26日には徴兵事務所2カ所が攻撃された。徴兵の対象となる年齢の男性は出国しようと国境に押し寄せている。シベリアの徴兵事務所ではロシア人の男が発砲し、担当官が負傷した。当局によると、容疑者は25歳の無職の男。数時間前には、違う男が別の徴兵事務所の入り口に車で突っ込み、火炎瓶を投げつけ放火した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は先週、ウクライナでの戦争を巡り部分動員令を発令した。当局は戦闘年齢の男性の出国禁止に動いているとの報道もあり、招集を逃れるため国外への脱出を目指す人の数が膨らんでいる。ロシアではこれまで当局の方針に反対すれば処罰の対象となってきたが、それでも今回の動員令を受けて抗議の声が上がった。週末には複数の都市で抗議活動が発生し、当局は多数を逮捕した。
ロシア、徴兵事務所への攻撃相次ぐ 動員令巡り混乱拡大
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