――筆者のアラン・ブラインダー氏はプリンストン大学教授(経済学と公共政策)で、米連邦準備制度理事会(FRB)の元副議長(1994~96年) ***  米連邦準備制度理事会(FRB)は先頃、インフレ退治に向けて、この6カ月で3回目となる0.75ポイントの利上げを実施した。これを受け、投資家はリセッション(景気後退)への懸念を強めた。ジェローム・パウエルFRB議長をはじめとする連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーらが、「ソフトランディング(軟着陸)」を目指す考えを繰り返し表明しているというのに、だ。