米アップルのサプライヤーは2021年9月までの1年間でカリフォルニア州クパティーノのアップル本社に近づこうと、米国に製造拠点を追加した。新型コロナウイルス禍と地政学的リスクでサプライチェーン(供給網)が作り替えられようとしていることが浮き彫りになった。アップルが今週公表したサプライヤー一覧によると、21年9月時点で米国に製造拠点を構えていたサプライヤーは180社超のうち48社と、前年同月の25社から増加した。カリフォルニア州の製造拠点の数は10未満から30余りに増えた。この資料によれば、半導体の米クアルコムと台湾積体電路製造(TSMC)、製品組み立ての台湾・鴻海精密工業(フォックスコン)、イメージセンサーのソニーといった主要サプライヤーの多くは、昨年9月までの1年間で米国の製造拠点を増やした。アップルの代表者はコメントに応じていない。