米実業家イーロン・マスク氏がツイッターとの闘いの終了を決めたことは、同社にとっての大勝利であるだけでなく、アクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン氏など一部の著名投資家にとっても大きな勝利となる。事情を知る複数の関係者によると、アイカーン氏はここ数カ月でひそかに5億ドル(約720億円)超相当のツイッター株を買い集めていた。マスク氏が440億ドル規模の同社買収計画を当初合意した条件通りに実行することを再提案したとの報道を受け、4日に同社株が急騰したため、大きな利益を上げたという。4日の米株式市場でツイッター株は前日比22%高の52ドルで通常取引を終えた。関係筋によると、アイカーン氏は同社株を1株当たり30ドル台半ばで買っていたため、同氏の投資会社アイカーン・エンタープライゼズの利益は2億5000万ドルを超えたと推計される。