世界に存在する脅威がまだ十分ではないかのように、北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射している。外交努力の余地は大きくなく、北東アジアにおける通常兵器を含めた軍事的抑止力の信頼性を高めることが最善の対応だ。日本列島の上空を通過する形で行われた4日の中距離弾道ミサイルの発射実験を受け、日本では避難を呼びかける警報システムが作動した。キューバがフロリダ上空を通過するミサイルを発射したと想像してほしい。北朝鮮のミサイル発射は今年23回目で、年間で過去最高のペースとなっている。同国は、最近再開された米韓合同軍事演習に対する対抗措置を取ると警告していた。今回発射されたミサイルの飛行距離は2800マイル(約4500キロ)超と過去最長で、北朝鮮のミサイルが約2100マイル離れた米領グアムを脅かす射程を持つことを改めて思い起こさせた。