――筆者のロリ・イオアヌ氏はニューヨーク在住のライター ***  一部の投資家は最近のテック株急落にひるまず、台頭しつつあるメタバースに熱い関心を寄せている。  メタバースは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使って交流したり遊んだり、仕事をしたりできるバーチャルな3Dの世界だ。同市場の年間売上高は2030年までに5兆ドル(約724兆円)に成長するとマッキンゼー・アンド・カンパニーは見込んでいる。同社によると、ベンチャー投資家は今年1~5月、メタバースのテクノロジーやインフラに計1200億ドルを投資しており、昨年全体の投資額570億ドルの倍以上に膨らんでいる。