一部の投資家は最近のテック株急落にひるまず、台頭しつつあるメタバースに熱い関心を寄せている。メタバースは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を使って交流したり遊んだり、仕事をしたりできるバーチャルな3Dの世界だ。同市場の年間売上高は2030年までに5兆ドル(約724兆円)に成長するとマッキンゼー・アンド・カンパニーは見込んでいる。同社によると、ベンチャー投資家は今年1~5月、メタバースのテクノロジーやインフラに計1200億ドルを投資しており、昨年全体の投資額570億ドルの倍以上に膨らんでいる。だが個人投資家にとっては、どの銘柄が勝ち、あるいは負けるのかを予想するのは難しいこともある。さらに厄介なのは、自社はメタバース銘柄だと売り込む多くの企業が必ずしもフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズやスナップ、エヌビディアのように、この新たなテクノロジーに大きな投資を行っていないという点だ。