英防衛大手BAEシステムズは榴弾(りゅうだん)砲「M777」の生産再開を検討していると明らかにした。ウクライナの戦場で成果を上げたことで同兵器への関心が再び高まっている。BAEによると、数カ国がM777の購入に関心を示している。M777の生産は現在、段階的に縮小されている。BAEはM777のプログラムを運用する米陸軍と生産再開について協議を行っていると述べた。同兵器を外国に販売するには米国政府の承認を得なければならない。米陸軍はコメントを差し控えた。M777に復活の可能性が出てきたことは、ウクライナ戦争が世界の軍事産業を一変させる可能性があることを示す一例だ。アナリストによると、米国のM142高機動ロケット砲システム(ハイマース)や英国・スウェーデンのNLAW携行式対戦車ミサイルなど注目の兵器に新たな注文が入る可能性があるという。その一方で、多くのロシア製兵器は成果を上げておらず、世界市場で売り上げが落ち込むとみられている。
M777榴弾砲、英BAEが生産再開検討
ウクライナ戦争が世界の軍事産業を一変させる可能性も
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