食料品の値上げで不健康になる?1年で価格が13%上昇の米国での調査結果とは写真はイメージです Photo:PIXTA

 米国では現在、多くの年配者が買い物の際に食料品の値段の高さに驚くという経験をしている。こうした中、このような食料品の値上げによる打撃を最も強く受けているのは、低所得の人や心身の健康状態の悪い人であることが、米ミシガン大学医学部のPreeti Malani氏らが実施したNational Poll on Healthy Aging(健康的な老いに関する全米調査)で明らかになった。

 この調査は、2022年7月に50~80歳の成人2,163人を対象にオンラインまたは電話により実施された。その結果によると、対象者の3分の1以上(37%)が、「食料品の値上げの影響を大いに受けている」と回答していた。この回答をした人の割合が高かったのは、自分の健康状態、またはメンタルヘルスが「普通(fair)、または悪い(poor)」と回答した人(同順で、46%、58%)、世帯収入が3万ドル(1ドル144円換算で432万円)以下の人(56%)、学歴が高等教育修了以下の人(48%)であった。