認知症になりにくい人が選んでいた「意外なチーズ」とは?【2.8万人を追跡調査】写真はイメージです Photo:PIXTA

高脂肪乳製品は
認知症から脳を守る可能性

 チーズは休日の集まりにしばしば登場する食品だが、実は脳の健康を守っているかもしれないと誰が想像しただろうか。

 ルンド大学(スウェーデン)栄養学准教授のEmily Sonestedt氏らの研究によると、高脂肪のチーズやクリームの摂取量が多いことは、認知症リスクの低下に関連している可能性のあることが明らかになったという。この研究結果は、「Neurology」に12月17日掲載された。

 Sonestedt氏は、「何十年もの間、高脂肪食と低脂肪食のどちらが良いのかを巡る議論に基づき健康に関するアドバイスが行われてきたが、その過程で、チーズは摂取を制限すべき不健康な食品と見なされることもあった。

 われわれの研究では、一部の高脂肪乳製品が、実際には認知症リスクを低下させる可能性のあることが示された。これは、脂肪と脳の健康に関する長年の前提に疑問を投げかける研究結果だ」とニュースリリースの中で述べている。

 この研究では、平均年齢58.1歳のスウェーデン人2万7670人のデータを用いて、高脂肪チーズの摂取量が多い(1日50g以上)群と、少ない(1日15g未満)群の脳の健康状態を比較した。

 高脂肪チーズとは脂肪分が20%超のものを指し、チェダー、ブリー、ゴーダなどが該当する。一方、高脂肪クリームは通常、脂肪分が30~40%で、ホイップクリームやクロテッドクリームなどが該当する。

 研究参加者は、過去1週間の食事の記録を提出したほか、過去数年間に特定の食品をどの程度の頻度で食べていたかや、食品の調理方法についても報告した。