インフレがひとたび勢いづいたとしても簡単に抑えることができるという甘い考えは、もはや通用しない。その幻想は13日、米国の9月の物価が7月と8月の水準から反発したことを示す経済指標によって打ち砕かれた。米連邦準備制度理事会(FRB)はさらに多くの金融引き締めを行う必要がある。9月の消費者物価指数(CPI)は、エネルギー価格の下落を主因に2カ月連続で前月比ほぼ横ばいとなった後、同0.4%上昇した。ガソリン価格は9月も下落を続けたが、その他のモノやサービスの価格上昇によって相殺された。CPIの前年同月比の上昇率は8.2%と、引き続き非常に高い水準だった。食料価格は前月比0.8%上昇し、伸び率は8月と変わらず。前年同月比では11.2%上昇した。自宅で食べる食料価格は同13%高くなった。今回最悪のニュースは、変動の激しい食品とエネルギーを除くいわゆるコア指数が前年同月比6.6%上昇し、40年ぶりの伸び率になったことだ。エネルギーサービスを除いたサービス価格は上昇ペースが加速し、同6.7%上がった。
【社説】インフレと米中間選挙
今議会の主なレガシーは生活水準の低下
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