米国人旅行者に、海外で強くなったドルの価値に乗ずる一世代に一度のチャンスが到来した。ユーロも日本円も英ポンドも、最近はドルに対して数十年ぶりの安値に沈んでいる。ファクトセットによれば、ポンドは10日、6カ月前と比べて対ドルで15.2%下げ、1.11ドルとなった。円とユーロも過去半年でそれぞれ14.7%と10.8%下落している。米国からの旅行者にとっては、国外の貧乏旅行に慣れた身であっても、ドルがさらに強くなっている訪問先で散財するライセンスを与えられたようなものだ。「今は日本や欧州などほとんどの海外旅行先を訪れるのに、過去25年間で恐らく最も良い時期だ」。フロリダ州ウインターガーデンにある旅行代理店「トリップス・アンド・シップス・ラグジュアリー・トラベル」のオーナー、アンジェラ・ヒューズ氏は現在の為替レートについてこう話す。