中国の不動産大手、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が昨年、多額の債務で苦境に陥った時から、同国全土に広がる連鎖反応が静かに始まった。  中国当局はこの巨大企業の無秩序な崩壊を防いだものの、同社の資金繰り悪化は中国の住宅市場や多くの関連業種にも波及。今年に入って状況は悪化し、本格的な不動産不況を引き起こした。それは中国経済の主要な足かせとなっている。  建設サービスや鉄鋼・塗料などの建築資材を扱う企業は、恒大から支払いを受けられず、大損害を被っている。