米中が経済・技術分野で対立姿勢を強める中、中国の習近平国家主席は技術やサプライチェーン(供給網)の自給を促進していく方針を掲げた。習氏は16日に第20回中国共産党大会で行った活動報告で、自国が直面している主な課題として、科学技術のイノベーション不足やサプライチェーンのぜい弱性を挙げた。同氏は「科学技術の自立自強」という表現を5回使い、基礎研究や独自のイノベーション、戦略的分野における前進がいっそう必要になると訴えた。また、経済の持続的けん引や国家の安全保障にとって、サプライチェーンの耐性と安定が重要との考えを3回強調した。こうした文言は5年前の党大会の報告にはなかったものの、前回大会以降、習氏をはじめ党指導部が同様の発言をする機会は増えていた。
習氏、米依存脱却へ 技術・供給網の自給促す
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