中国共産党の習近平総書記(国家主席)は、自身の側近を最高指導部入りさせる方向で調整を進めている。党上層部に近い関係者が明らかにした。習氏は国内経済の低迷や対外的野心を阻もうとする欧米諸国など、国内外で課題が山積しており、周辺を腹心で固めることで権力強化を図る狙いがあるとみられている。習氏が起用を目指している1人は、上海の党トップの李強氏(63)だと関係者は話す。李氏は今年、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を数週間にわたって実施し、市民への食料・医療サービスの提供が滞るといった問題を招いて責任を問われた。李氏は党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員に昇格する可能性が高く、次期首相の有力候補に挙がっているという。
習氏の権力固め着々、側近が最高指導部入りへ
上海トップは次期首相の有力候補に
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