中国経済の低迷が続く中、世界中がその健全性に関する手がかりを求めている。だがデータは入手しにくくなっており、見栄えが悪いものは消されてしまうため、実態の把握は難しくなる一方だ。中国国家統計局は17日、7-9月期の国内総生産(GDP)の発表を予定時刻のわずか数時間前に突如中止した。理由の説明はなく、公表日も示されなかった。その数日前には、税関当局が月次貿易データを発表せず、説明もなかった。エコノミストによると、これは中国では異例だ。中国では目下、共産党大会が開催され、習近平総書記の3期目入りが確実視されている。当局は経済に関するデータや解説にこれまで以上に神経をとがらせており、中国経済は一層分析しにくくなっていると多くの投資家や専門家は指摘する。