米国内の刑務所や拘置所で受刑者の自殺件数が過去2年間に急増していたことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が収集したデータから明らかになった。新型コロナウイルスの流行を受けて受刑者の孤立感が高まったこと、オピオイド(麻薬性鎮痛薬)の一種「フェンタニル」などの薬物乱用、さらに施設の職員不足が背景にあると、当局者や受刑者の擁護団体などは述べている。テキサス州では昨年、過去20年間で最も多い61人の受刑者が自殺。ルイジアナ州でも2021年1月~22年10月初めまでに13人の受刑者が自殺し、過去3年間の合計の3倍余りに達している。刑務所や拘置所の最近のデータは、コロナの流行が落ち着き、多くの施設で面会が再開された今年も、自殺件数が増えていることを示している。
米受刑者の自殺、コロナ下で急増=WSJ調査
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