米ゴールドマン・サックス・グループは投資銀行部門への依存度が高く、同部門のM&A(合併・買収)業務の落ち込みで7-9月期(第3四半期)決算が43%減益となった。この減益幅は他の同業大手に比べはるかに大きい。18日に発表した大掛かりな事業再編は、こうした状況を変える狙いがある。投資銀行事業とトレーディング事業を1部門にまとめ、資産運用事業とウェルスマネジメント事業を別の1部門にまとめることで、同時に注目度を高める。同社は何年もの間、あるべき姿と格闘し、7-9月期に現れたような不安定さを和らげる方法を模索してきた。この間、ディールメーカーは傍観者となり、新規株式公開(IPO)市場は枯渇した。