動画配信大手ネットフリックスは最近、どんでん返しをたっぷり味わっている。最新のそれは歓迎すべきものであると同時に、今後の筋書きを複雑にする可能性が高い。同社は18日発表した7-9月期(第3四半期)決算で、有料会員数が約240万人の純増となったことを明らかにした。これは同社の前回予想を2倍以上も上回る人数であり、2四半期連続の加入者数減少からのうれしい反転となった。これが第3四半期の売上高と営業利益を後押しし、いずれもウォール街の予想を上回る結果となった。決算発表を受け、ネットフリックス株は18日の時間外取引で14%余り上昇した。ネットフリックスは、10-12月期の有料会員純増数が450万人になるとの見通しを示しており、これもアナリスト予想(400万人)を上回った。しかし、投資家が最近の経験から得た教訓があるとすれば、2億2000万人以上の有料会員を抱えるストリーミングサービスに対しては、多くの新規会員を安定して獲得することをもはや期待できないということだ。同社は18日、今後は四半期報告で会員数の見通しは示さない方針を明らかにした。広告付きプランやアカウント共有有料化への移行といったビジネスモデルの進展に伴い、売上高や利益、キャッシュフローの伸びに重点を置くためだと説明した。