ロボットの新たな波がやって来た。人手不足が深刻な世界で、ビジネスリーダーたちはかつてないほどロボットを熱烈に迎え入れている。雇用主のひっ迫した状況や技術の飛躍的進歩、費用効率の改善といった後押しを受け、世界のロボット軍団は急拡大を続ける。国際ロボット連盟(IFR)が13日公表したデータによると、昨年は全世界で新たに50万台の産業用ロボットが導入された。それまで過去最多だった2018年を22%上回る新記録を打ち立てた。IFRによると、世界の産業用ロボット稼働台数も過去最高の350万台に達し、ニューヨークとロサンゼルスを除く米国の各都市の人口を上回っているという。それはモノを製造・輸送し、ひいては消費する方法すらも大きく変わることを意味し、「ロボコノミー」(この現象を研究する人々はそう呼ぶ)の到来を告げるものだ。われわれが今そうである以上に、将来は食料の生産や商品の製造、高齢者介護、世界経済の持続的成長をロボットに頼るようになると、研究者や経済学者、エンジニア、ビジネスリーダーは予測している。