新型コロナウイルス流行下でブームとなったデイトレードの人気が落ち込んでいる。株価の低迷やインフレの上昇が個人投資家の売買意欲をそいでいる。個人向け大手証券会社の一部が最近発表した企業決算や財務報告でそれが鮮明になった。米証券大手チャールズ・シュワブでは7-9月期(第3四半期)に個人による1日平均売買件数が552万件となり、同社が2020年後半にオンライン証券会社TDアメリトレードを買収して以降で最低となった。モルガン・スタンレーはこれが前年同期比16%減の80万5000件で、2020年終盤にイー・トレード・ファイナンシャルを買収して以降で最も少なかった。このような売買水準は、ミーム(はやりネタ)株ブームが最高潮に達していた時期の水準を大きく下回る。当時は個人投資家がゲームソフト小売り大手ゲームストップなどの企業の株価を押し上げていた。2021年1-3月期(第1四半期)の1日平均売買件数はチャールズ・シュワブが841万件、モルガン・スタンレーは162万件だった。
米株安でデイトレーダー店じまい?
証券大手で個人投資家の売買件数が落ち込んでいる
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