連載第20回は、ベテランのシステムコンサルタントを紹介しよう。今回も本人の了解を得た上で、実名でお伝えする。

 インターネット業界は以前としてその規模が拡大しているが、最前線にいるシステムコンサルタントは、特に40代以上になると厳しい環境になる。独立して生き抜こうとするこの男性の「勝算」を取材した。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――システムコンサルタント

 システムコンサルタントは、ハードウェアとソフトウェア、さらに通信回線などを組み合わせ、コンピュータシステムを設計する技術者を意味する。大手企業が受注した大きな仕事について、二次請け、三次請け、四次請けなどの形で中小零細企業が請け負い、実作業に携わる形となっている。最近では、人件費の安いインドや中国に外注を出す大企業が多いため、国内の下請け企業は厳しい経営環境に置かれている。


「リストラされても恨んでいない」
“見えないものの力”を信じて独立

システムコンサルタントの阿久津 功さん

「リストラに遭ったことで、会社を恨むことはない。きっと必然だったんだろうな。世の中のあらゆることは偶然ではなく、必然だと私は考えているから。あの時点で辞めたことは意味があると思う。それは、今後見えてくるんじゃないかな……」

 システムコンサルタントの阿久津 功さん(48)は、2011年3月に会社を離れたときのことを淡々と振り返る。10年ほど前から“見えないものの力”を感じ取ることが多かったという。