米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は20日、イランがウクライナ南部クリミア半島でイラン製ドローン(無人機)の操作訓練をロシア人パイロット向けに行っていると明らかにした。イランがウクライナ戦争に直接関わっていると米政府が公式に非難したのは初めて。カービー氏はまた、米政府としては、ロシア軍がウクライナでの使用を想定した地対地ミサイルをイランから調達しようとしていることも懸念していると述べた。米国の元当局者らによると、ロシアに地対地ミサイルが提供されれば、ミサイル在庫が減少しているロシアにとって大きな追い風となり得る。カービー氏は「イランはクリミアに訓練要員を送り、技術的な支援を行っているが、(ドローンを)操作しているのはロシア人だ」とし、「現時点ではそう捉えている」と述べた。