フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズが26日発表した7-9月期(第3四半期)決算は、売上高が2四半期連続で減少した。メタの事業環境は悪化しており、時価総額は年初から5000億ドル(約73兆2000億円)以上減少するなど苦戦が続いている。売上高は277億ドルとなり、前年同期比の減少率は4%を超えた。4-6月期は1%の減少だった。決算発表を受けて、メタの株価は時間外取引で約6%下落している。マクロ経済面でメタには逆風が吹いているほか、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」との競争激化や、アップルが導入したターゲティング広告を制限する措置がメタの広告事業への打撃となっている。メタが開発に力を入れる仮想空間「メタバース」を巡っては、柱となるリアリティーラボ部門の売上高は2億8500万ドルとなり、前年同期から約49%減少した。仮想現実(VR)などに関連した投資が重荷となり、同部門の営業赤字は37億ドルとなった。メタでは、赤字は来年大幅に膨らむ見通しとしている。