アップルが動画配信サービス「Apple TV+」を1.5倍値上げすると発表しました。近年アップルやネットフリックスなどサブスクサービスの値上げが目立ちます。サブスク値上げラッシュの中で「なぜApple TV+は大幅な値上げを発表したのか?」「アマゾンはいつ値上げをするのか?」を推理します。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
アップルは1.5倍値上げ
サブスクサービスの価格戦略の裏事情
アップルのサブスクサービスの一つ「Apple TV+」の月額料金が、これまでの600円から900円に引き上げられました。
「え、1.5倍も! なんで値上がりするの?」と思いますよね。なぜでしょう?
そもそもの話ですが、なぜその価格に決められたのか、大企業は消費者に対して基本的に本当の理由を明かすことはありません。なぜならば「価格をいくらにするのか」自体が戦略だからです。
近年、アップル、ネットフリックスなどサブスクサービスの値上げが目立ってきました。アマゾンプライムは、日本では2019年に年会費を値上げしたところで止まっていますが、アメリカのアマゾンは今年2月に値上げしています。
「日本のアマゾンはいつ値上げするの?」
「円安がどんどん進んだらネットフリックスの再値上げがありうるの?」
など、いろいろ心配事が増えてきました。
私は戦略コンサルタントという立場で、大企業の価格戦略に関わってきました。そこでこの記事では、今回発表されたアップルのサブスク価格がどう決まったのか、戦略事情をウラ読みします。
サブスク値上げラッシュの中で、「なぜApple TV+は大幅な値上げを発表したのか?」「アマゾンはいつ値上げをするのか?」を推理してみたいと思います。