アップルがアプリ配信サービス「App Store」を通じて、日本で販売する有料アプリやアプリ内の課金サービスの価格を値上げすると発表しました。値上げは10月5日から開始されます。実は、この値上げには「あるシナリオ」が隠れています。想像以上に怖い話なのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
アップルが日本に対して
「機械的な値上げ」を始めている
iPhoneユーザーならそれなりに利用しているはずのアップルのアプリストア「App Store」が、2022年10月5日に値上げを行います。日本のApp Storeではこれまで120円が最低価格だったところ、変更後は160円が最低価格となり、これは33%の値上げになります。
今回の記事のポイントを先に申し上げておきます。「平気で価格を3割上げるアメリカ企業が増えてきたら、それは日本経済の赤信号を意味する」という話です。
段階的にその説明をしていくとして、まずはアップルの価格改定の話を確認しましょう。実はこの値上げ、日本だけではなくユーロ圏、韓国、マレーシア、ベトナムなど幅広い国々で一斉に行われます。