「また、あなたから買いたい」と思ってもらえる販売スタッフは、小さな「きほん」を大事にしています。本連載は、1万3000人を売れる販売スタッフに変えた岩倉正枝さんの著書『イラストだけでわかる!接客のきほん』から、お客様の心をつかみ、確実に購入につながるちょっとした秘訣を再構成して紹介します。岩倉さんの伝えていることは、接客のお仕事に限らず、どんなお仕事にも共通する「きほん」と言えます。
お客様と目が合ったら…
お客様と目が合ったら、目礼(もくれい)してアプローチしましょう。
「目礼」とは、目を合わせてから黙って軽くお辞儀をすることです。
そして、「どうぞごゆっくりごらんください」とお声がけしてみてください。
お客様があなたと話しているだけで楽しくなるような、豊かでメリハリのある表情を心がけましょう。
目が合わないお客様は、「声をかけないで」という意思表示かもしれません。
自由にゆっくりと見たいはずです。ですから、そっとしておいてあげてくださいね。
それでも観察は続けましょう。
お客様と目が合ったら、「こんにちは!」などのお声がけを忘れず、目が合わない場合は見守る。このことをいつも心に留めておいてください。
さりげなく見守るとタイミングがわかる
さりげなくお客様の動きを観察して、「何かお手伝いいたしましょうか」と声をかけましょう。
さりげなくお客様を観察していると、同じ色あいのトップスばかりを見ているなど、何を探しているのかがわかってきます。
なんとなくフラッと来店したお客様であれば、ゆっくり見ていただき、興味がありそうな商品の前で少し時間をかけているときに「何かお手伝いいたしましょうか」と声をかけるのがよいでしょう。
「お手伝い」というワードなら嫌な気持ちにはならないからです。