将来、子どもが国内大学を選択するのか、海外大学を選択するのか、それとも両方選べる学校を選択するのか――。グローバル化によって大学進学の選択肢が増え、早期の準備を始める家庭が増えています。国内でも総合型選抜入試が始まり、学力だけでなく面接やプレゼンテーションを含めたコミュニケーション力が、これまで以上に重要なポイントになってきたといえるでしょう。今回は、小学6年生が挑む就職・大学面接に劣らない世界大学を視野に入れた中高一貫校の、驚きの面接入試の準備を解説していきます。(オリオンズベルトグローバル代表 小林音子)
世界から大学を選ぶ時代
近年、日本では、国内の大学偏差値ランキングだけでなく、数種類ある「世界大学ランキング」と比較しながら、国内も海外も視野に入れた大学進路選びが浸透し始めています。
海外大学に進学するなら、中学・高校時代の教育が要になります。
従来はインターナショナルスクールや早期ボーディングスクールなどを考える人が多かったでしょう。しかし、今は英語で学びながら日本の高校卒業資格も獲得できる「普通の学校」で学んで、海外進学を目指したいという人が増えています。
留学エージェントに高額で依頼していたような海外大学の情報を提供してくれたり、大学探しや奨学金のアドバイスをしてくれる学校もあります。さらに従来のような“英語を学ぶ教育”ではなく、“英語で学べる教育”を中学時代から受けられる学校が注目されているのです。
中でも、今人気が急上昇しているのは、英語で学べるインターナショナルコースがある私立中高一貫校の広尾学園中学校・高等学校(東京都港区)。海外大学合格者200人近くを輩出しています。他にも日本と海外高校の卒業資格が取得できる三田国際学園中学校・高等学校(東京都世田谷区)などがある他、英語で授業を行う中高一貫校も続々と増えています。今回これらの学校を「世界を視野に選択肢を広げる中高一貫校」としてくくりたいと思います。
ただ、人気なので受験を突破しなくてはなりません。世界を視野に選択肢を広げる中高一貫校の受験対策は、他の受験とは異なるポイントがあります。