「夏休みに伸びる子」と失速する子の明確な違い、カリスマ家庭教師が解説写真はイメージです Photo:PIXTA

「夏休みに頑張ればどんな子も成績が伸びる」というのは幻想です。中学受験は、夢や理想だけで乗り切れるほど甘くはないのです。夏休みをムダにせず、成績を伸ばすために必要な「親の視点」を、大人気プロ家庭教師・安浪京子氏が、キレイゴト抜きでお伝えします。(算数プロ家庭教師/中学受験カウンセラー 安浪京子)

中学受験業界は「キレイゴト抜きのリアル」を語りたがらない

 今回から、新連載を担当させていただくことになりました、プロ家庭教師の安浪京子です。日頃から、講演会やセミナー、連載や書籍などでは、多くの中学受験家庭が前向きになれるようなお話をしています。コロナ禍の昨今は、そういった情報を積極的に発信する塾やプロが増え、同業者としてうれしく思っています。

 しかし一方で、私も中学受験業界も、積極的に触れてきていない話はたくさんあります。「これを話してしまうと、ちょっと救いがなくなってしまうのでは…」といった類いの、いわゆる耳の痛いシビアな話です。

 中学受験は、夢や理想だけで乗り切れるものではありません。そこで、この連載では、今まであまり触れられてこなかった「こんな現実も知っておいてほしい」というリアルなお話をお伝えしていけたらと思います。今回のテーマは、「夏休み」についてです。

 次ページでは、

・夏休みは本当に「受験の天王山」なのか
・夏休みをムダにしないために、親がやってはいけないこと
・夏休みに頑張れる子、頑張れない子の違い

 をキレイゴト抜きでお伝えします。