米有権者の間にはこの秋、通常なら首都ワシントンや州都における変化を受け入れる準備ができていることを示すような不機嫌なムードが漂っていた。しかし多くの場合、有権者は共和党候補たちが提案している変革を求めてはいなかった。9日午後の時点で、民主党と共和党のどちらが米連邦議会上院の多数派を占めるかは未定のままである一方、下院では、共和党が速報段階で、多くの党幹部や党派色のないアナリストが予想していたよりもわずかな差で過半数を奪還する見込みだ。速報段階の結果が維持されれば、民主党は、大統領率いる政権与党が中間選挙で伝統的に直面してきた議会での大敗を回避できるように思われる。民主党がそうした成果を収めた主な要因は、同党を支持する有権者が異例の熱意で投票所に足を運ぶとともに、無党派の有権者の票も民主党に向かったことだ。