先月、腎臓の感染症と診断されたアリ・カーラートさん(30)は、応急処置として点滴を受け、処方された抗生物質を素直に飲み込んだ。しかし、医師からの指示の最後の一言に彼女は動揺した。休養しなさい、と言われたのだ。「私は不安に駆られた。何かをする必要がある」と、ミネソタ州ミネアポリス在住の大学院生であるカーラートさんは話す。昼寝をしたり裁縫をしたりYouTube(ユーチューブ)で動画を見たりして、ソファで一日中過ごした後、我慢できなくなった。階段を上がって自室で大学院の勉強と雑用に取り組んだが、やがて刺すような痛みを腎臓に感じた。「勉強が迫って来る」。休息することを難しく感じる理由についてこう表現する。「病気になっても、何かできなくても、世界は私のために止まってはくれない」
多忙な日常から逃れる方法
生産性に執着する人は何もしないことの効用を見逃している
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