米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムは、アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)が中心となってコスト削減に向けた見直しを進めており、不採算事業に焦点を当てている。内情に詳しい関係筋が明らかにした。アマゾンは中核であるネット通販事業の失速が鮮明となるなど、株価は今年に入り約45%値下がりしている。リセッション(景気後退)入りが危ぶまれる中、足元ではテクノロジー業界全体でコスト削減の動きが広がっている。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは今週、全体の13%に相当する1万1000人余りを削減する方針を発表した。関係筋によると、数カ月にわたるコスト削減分野の見直しで、アマゾンは一部の赤字部門の従業員に対し、社内で他部門への異動を検討するよう通知した。同部門は凍結されるか、閉鎖されるためだと説明したという。