中国の電気自動車(EV)市場は活況を呈している。だが中国のEV関連銘柄の動きを少し見ただけでは、そのことは分からないだろう。中国の新エネルギー車(EVとプラグインハイブリッド車)の販売台数は、2022年1~9月に前年同期比で2倍以上に増加した。9月に国内で販売された自動車の4台に1台以上がEVだった。従来型のガソリンエンジン車に対するナンバープレート規制がある都市での販売が最も好調だった。モルガン・スタンレーによると、そうした都市での新エネルギー車の普及率は2022年1~9月で37%だった。ここ数カ月に上海や深センなどの都市で販売された車の40%以上がEVとなった。しかし、中国のEVメーカーの株価は低迷している。蔚来汽車(NIO)の株価は年初来67%安、小鵬汽車(シャオペン)は83%安となった。国内EV最大手の比亜迪(BYD)はそれよりましだが、株価は今年26%下落している。
中国EV株の低迷、成長減速を示唆
競争が激化し急成長期が終わるとの懸念を反映
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