午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者である同番組MCの石井亮次アナウンサー。威圧感ゼロなのに場の空気をしっかりつかみ、共演者からも視聴者からも信頼と好感度を寄せられるその神トーク術が、今、話題となっている。本連載では、「話し方の極意」を初めて明かした著書『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』から、コミュ下手でもすぐに使える会話の心構えとテクニックをお伝えする。

【ゴゴスマ石井アナ直伝!】面倒くさがりでも、必ず、筆まめになるコツPhoto: Adobe Stock

「すぐに手紙を出せる仕組み」を作っておく!

 ありがたいことに、ファンの方から手紙をいただきます。それに対して、僕は基本的にはすべての方に返事を出したいと思っています。

 小学生の頃に、みんな一度や二度はファンレターを出したことがあるのではないですか。僕もあります。でも、残念ながら一度も返事はもらえなかった。その寂しさを知っているので、僕自身は、できる限り返事を出し続けようと思っています。

 また、何かでお世話になった、僕のことをどこかでほめていただいた、というような場合にも、面識があるなしにかかわらず、なるべくすぐにお礼のお手紙を出すようにしています。

「面倒くさがり」ほど段取りが重要!

 とはいえ、いざ手紙を書こうと思うと、けっこう面倒くさいですよね。

 書こうと思っても便せんがない。便せんも封筒もあるのに、切手がない……。それだけで、手紙を書くハードルはずっと上がってしまいます。

 だから、すぐに書ける仕組みをつくっておく。

 僕は、「ゴゴスマ」の楽屋に、あらかじめ封筒に切手を貼って、便せんとセットにした「お手紙セット」をサッと取り出せる場所にペンと一緒に置いてあります。

 5分でも10分でも隙間時間ができたら、すぐに書く。「さあ、書こうかな」と思ってから便せんを探したりペンを探したりしていると途中でおっくうになってしまうので、面倒くさがりの人ほど段取りが重要です。

 手紙の場合も、メールの場合と同様、基本は定型文でかまわないと思います。ただ、ひとことだけオリジナルの文言を添えると喜ばれます。

 僕がもらった手紙でさすがだなと思ったのはアナウンサーの安住紳一郎さん。

 僕が「フリーになります」という手紙を送ったら、返事をくださいました。そこには、

「いつも石井くんの放送に刺激をもらってるよ」と書いてありました。これは、感動で胸いっぱいになります。「一生ついて行こう!」と思わせるひとことですよね!

*本記事は、「ゴゴスマ石井の なぜか得する話し方」から抜粋・編集したものです。