午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者である同番組MCでフリーアナウンサーの石井亮次氏が「話し方の極意」を初めて明かした『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』が話題です。
上手にしゃべることではなく、相手を楽しませて、場の空気をよくすることを目標にかかげ「他人(ひと)はいじるな、自分をいじれ」「会話は合気道」「究極のほめテク」など、サービス精神にあふれる独特の会話術を披露。話し方で損をしているすべての人の救世主ともいえる本書から抜粋し、具体的な話し方のテクを紹介します。
嫌いな人でも態度に表すのは得策ではない
誰にでも、嫌いな人や、面倒くさいなあと感じる苦手な人がいると思います。
プライベートでなら、嫌いな人はなるべく避けて、付き合わなければいいだけです。
だけど、仕事の場合は、話が変わります。
「この人、嫌い!」とか「苦手だな」と思っている人と、往々にして一緒に仕事をする機会が巡ってくることってありませんか?
「こんな人に、どう思われてもいいわ!」と思っていた人が、自分の上司や仲間として、ある日、突然、現われる。
それで「しまった!」と思う。
そういうことって、絶対にあるんです。
だから、いくら嫌いでも、面倒くさいなあと思っても、それを態度に表わすのは、得策ではありません。
つんけんするのもやめておきましょう。難しいかもしれないけれど、嫌いな人でもほめて良好な関係をつくっておいたほうがいい。
自慢は、「お、出たな!」でやりすごす
相手が「自慢タラタラ」だったり「マウントしてくる」人の場合は、とても簡単です。それに乗っかればいいだけです。
「そもそも、その自慢がキライやねん!」という気持ちはひた隠しにして、右から左に、
「へー」
「すごいですね!」
って感嘆しておけばいいのです(本書の、定番のあいづち「さしすせそ」も参照)。
どんな自慢を言われても「お、出たな!」くらいに、思っておけば、イラっともしません(笑)。
嫌いな人をほめることができたら、「無敵」である
嫌いな人をほめるのは、難しいと感じるかもしれません。そんな時は、こう考えてみてはどうでしょうか。
「この人も人の親なんだな」
「この人も人の子なんだな」
「この人もいろいろ辛いことがあるのかもしれないな」
とその人のいろいろな面を考えてみる。そうすると「慈愛に満ちた気持ち」になってきます。それでいいところが見つかったらそこをほめてみましょう。
自分が「嫌い」だと感じる人は、他の人からも、苦手意識を持たれていることが多いものです。本人も少しは「あれ、嫌われてるのかな」「自分は社交が苦手なのかな」と気づいていることも多い。そんな人を「ほめ言葉」で喜ばせて味方にできたら、それこそ“無敵状態”がつくれます。