今年は米国株にとって厳しい年となったが、長引く「米国例外主義」に終止符を打とうとする投資家はほとんどいない。モーニングスター・ダイレクトのデータによると、投資家は2022年に入り、10月末までに米国株のミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)に860億ドル(約12兆2200億円)余りの資金を流入させた。昨年の1560億ドルに次いで2013年以降2番目に多い流入金額になる見通しだ。多くの投資家は米労働市場の堅調さと個人消費の回復力に信頼を置き、世界経済の先行きが暗い中でも米国株は輝きを失わないと考えている。安全なドルに向かう不安げな投資家がその魅力をさらに後押ししている。「“美は見る人の目の中にある(美の基準は人によって異なる)”が、問題は見る人の大半が米国人ということだ」とJPモルガン・アセット・マネジメントのチーフグローバルストラテジスト、デービッド・ケリー氏は語る。
米国株一辺倒の投資家、他に選択肢は
株価低迷でも押し目買いの姿勢変わらず
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