「企業がシェアハウスを開設し、対象社員に対し応募を始める予定――」

 12月中旬、興味深い新聞記事を目にした。シェアハウスや前回掲載のコレクティブハウスに、特段の関心を持っているわけではないが、最近気になる話題が多い。

 今回も不動産会社ではない企業がシェアハウスを持つという意外性があり、機会があれば行ってみたいと考えていた。実際に取材で見聞きしたことを、“モテるマンション”の視点で、報告する。

渋谷のオフィスまで徒歩通勤
“モテエリア”にあるシェアハウス

 今回取り上げるのは、サイバーエージェントが開設する「シェアハウス」だ。

 場所は渋谷駅から徒歩10分程度の神山町。低層住宅が広がり、日本屈指の高級住宅街である松濤に隣接するエリアだ。その一方で小さな商店が広がる庶民的な匂いもする。これらの要素からして、誰もが住みたいと思う、“モテエリア”だ。

 建物が面する道路から南の方向を見ると、背の高い大きなビルが見える。現在、同社が入居しているマークシティーだ。ここから歩いて、10~15分くらいだ。本社やグループ企業はこの周辺にオフィスを構えているから、シェアハウスからはどこへも徒歩通勤圏内だ。