今年最初の本連載は、“心温まるモテマンション”の話をお届けしたい。

 連載のタイトルである“モテるマンション”からは、都市部にあるスタイリッシュなマンションというイメージがあるが、今回は、そのイメージからは離れ、少し趣の異なる、大勢の人が一つ屋根の下に住む住居形態の1つである「コレクティブハウス」を取り上げる。

 今回、取材でお邪魔したコレクティブハウスは、小さな子どもから老人まで幅広い年齢の人々を惹き付ける、新しい住まいのあり方を示してくれた。これは“モテるマンション”の一つの形だと言えるだろう。

 コレクティブハウスという住まいの形について、初めて聞いた方も多いだろう。「シェアハウスなら聞いたことがある」という読者の方も多いかもしれない。ぜひ、この新しい住まいの形と、人々を惹き付ける“モテ”の要素を感じ、「ほっこり」してほしい。

ジワリ注目集まるコレクティブハウス

「かんかん森」の住民、田口歩さん。住民同士のちょうど良い距離感が魅力だという

 筆者がコレクティブハウスという存在を初めて知ったのは、実は最近のことだ。昨年の12月初旬、ある企業に呼ばれて、マンション管理組合の理事職向けの講演を行った。その時に私の後に講演をされていたのが後述する田口歩さんだった。彼女の話を聞いて初めてその存在を知り、その住居形態や考え方にとても興味を抱いた。

 初めは、「こうした住まいの形を広めようとしている企業や団体の方かな」と勝手に思い込んでいたが、そうではなかった。話を伺うと、有名大学を卒業しバリバリと仕事をこなすキャリアウーマンであり、彼女自身がコレクティブハウスに実際に住んでいるということだった。

 その場で早速、田口さんの住む日暮里にあるコレクティブハウス「かんかん森」を訪問し、詳しくお話を伺う約束を取り付け、本連載でご紹介するということになった。