社内も顧客も数分で巻き込める!有名自動車・電機メーカーも実践の強力手法Photo:PIXTA

リーダーとして多様なメンバーや顧客を巻き込まなければならないが、「頭ではわかっているが、何をどうすればよいかわからない」という声が絶えない。実は、わずか数分間で、メンバーを巻き込むことができるようになる手法がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

多様化への対応の
具体策はあるのか

「メンバーの個性をできるだけ尊重しよう」「多様なメンバーを巻き込む必要がある」「既存顧客の枠を超えて広く新しい顧客へアプローチしなければならない」「多彩な顧客への対応を推進しよう」……。多様化したメンバーや顧客への対応が叫ばれている。

 正社員、契約社員、派遣社員、出向社員というように、さまざまな雇用形態のメンバーと働くようになった。オフィス勤務、在宅勤務、裁量労働、フレックス勤務、時短勤務など、勤務形態も多様さを増している。企業によっては、国籍も、経験も異なるメンバーと、仕事をしていくことが常態化している。

 こうした中、「百人百様、十人十色の多様性に対応することなど、できるはずがない」「雇用形態や勤務形態や国籍のような形式的な違いはもちろんわかるが、人それぞれの価値観や考え方がわからないので、個性への対応はできない」という声が聞こえる。

 かくして、多様化への対応を推進するために、ダイバーシティ推進室が設置され、多様化とはこういうものだ、多様性にはこのように対応しなければならないという研修が実施されている。

 しかし、参加者からは「頭ではわかったような気がするが、日々の業務の中で、具体的に何をどうすればよいかがわからないので、実行に移せない」という諦念(ていねん)さえ生まれるようになってしまった。

 もし、簡単に、誰でも、数分で、相手の多様な価値観や考え方を見極めることができるようになり、それを踏まえたコミュニケーションを繰り出すことができるようになり、多様なメンバーや顧客を巻き込めるようになる方法があったとしたら、実施してみたいと思わないだろうか。

 実は、その方法がある。わが国を代表する自動車メーカー、電機メーカーなどで活用され、効果が確認されている方法だ。