ひどいコリや痛み、むくみ、疲れ、つらい生理痛……。ゴッドハンドによる整体施術で、全身ほぐしてスッキリしたい!
そこで参考にしたいのが、現在約1万5000名が実践する人気メソッド「自力整体」を一冊にまとめた『すごい自力整体』だ。「自力整体」とは、「整体施術のプロの技法」を自分におこなえるメソッド。
本書は、自力整体考案者でカリスマ鍼灸師・整体治療家である矢上裕氏監修のもと、後継者の矢上真理恵氏が最新ワークを紹介。いつでも、どこでも、カンタンにできる内容で、いっきにほぐれて、ゆるんで、脱力できる骨盤矯正レッスンの動画も本書に収録。「肩コリ」「腰痛」「便秘」「冷え性」「視力」「猫背」「生理痛」ほか、大人世代のコリや痛みに役立つ。
本稿では、本書より一部抜粋・編集し、その中身を紹介する。
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
歩き方を見れば「かくれ不調」はわかる
人の歩き方を見ていると、その方が抱える体の悩みがわかるものです。
とくに、「猫背」で「歩幅が狭い人」は、「大腰筋」が硬く縮んでいる状態が見てとれます。
お腹の奥にある「大腰筋」は、背骨と大腿骨をつなぐ唯一の筋肉。
歩くときに太ももを引き上げたり、直立姿勢を保ったりする、重要な筋肉です。
座りっぱなしの時間が長い人は、この「大腰筋」が硬く縮んでいる傾向です。
この「大腰筋」が硬く縮んでいると、体は緊張を強いられ血流やリンパの流れが悪くなり、コリや痛み、疲れが発生。
腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、女性の場合は生理痛、月経前症候群(PMS)を引き起こします。
やがて股関節の動きも鈍くなり、すり足になることで、ちょっとした段差でもつまずいたり、転倒しやすくなるため、骨折で歩行困難になり寝たきりの状態になることも。
硬く縮んだ大腰筋をほぐして、いっきに血流改善するワーク
また、背骨も前側に引っぱられ、姿勢を正そうとしてもキープできず猫背になり、年齢よりも老けて見えます。
日ごろから大腰筋をほぐし、しなやかさをキープすれば、血流改善、腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、生理痛、月経前症候群(PMS)の改善に役立ち、背筋はスッキリ、歩行もスムーズに。
ここで、硬く縮んだ大腰筋を、いっきにほぐして、いっきに血流改善する方法を紹介しましょう。
(ワーク名)あおむけの割座
このワークは、太ももと大腰筋をのばして、ほぐします。しばらく続けると、骨盤のゆがみも解消されます。
(※「あおむけ」が難しい方は、背中にクッションをおいてサポートしましょう。ご高齢の方、骨や関節などに変形のある方や治療中の方、痛みのある方、妊娠中の方は、実践を控えましょう)
『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています(★一部動画でもご視聴いただけます)。
※本稿は、『すごい自力整体』より一部を抜粋・編集したものです。
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。 写真/榊智朗
監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『DVDで覚える自力整体』『DVD3分から始める 症状別 はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。