「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

スポーツ選手の「2つ目の稼ぎ口」に学んでおくべきことPhoto: Adobe Stock

成果を生み出す原因はフィールドの外で作られる

 2022年サッカー・ワールドカップのカタール大会で、日本は惜しくもベスト8進出ならず。選手の活躍や森監督の采配、サポーターの清掃活動に世界中の注目が集まりましたが、フィールドで目に見えることは全て「結果」にすぎません。

 ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」に従うなら、目に見えない一番大切な「原因」は、フィールドの外に存在しているということです。選手の活躍も監督の采配もサポーターのマナーも、試合当日に突然できることではありません。常日頃から原因となる鍛錬を積み重ねているからこそ、結果が現れたにすぎないのです。

将来の稼ぎ口の準備を怠らないサッカー選手

 これは、試合に限った話ではありません。代表選手が日頃からやっていることは、サッカーの練習だけではないからです。たとえば、将来の稼ぎ口の準備についても、本業のサッカー同様に真剣です。サッカーの選手生命は数年程度といわれます。だから、現役のうちに第二の人生のための伏線を敷いて、引退後の仕事へとスムーズに繋いでいるのでしょう。

 私がそのことに気づいたのは、知人の元日本代表サッカー選手が、2つ目の稼ぎ口として飲食店の経営や保険の営業を始めたことがきっかけでした。その後、いろいろ調べるうちに、実に多くのサッカー選手が2つ目の稼ぎ口を見つけていることがわかりました。

 たとえば、ドイツ戦で決勝ゴールを決めた浅野拓磨さんは高級食パン専門店「朝のらしさ」をオープンし、実兄を店長に据えて、自身はオーナーとなって経営しています。

 ドイツ戦とスペイン戦で同点ゴールを決めた堂安律さんは、Visa・楽天カードのCMに出演していますし、スポーツ用品メーカーのプーマとスポンサー契約を結んでいます。

 その他、本田圭佑さん、中田英寿さん、長友佑都さんなど、2つ目の稼ぎ口を見つけていたサッカー選手の例をあげるとキリがありません。

 サッカー以外のスポーツ選手や芸能人も同様です。たとえば2022年流行語大賞に選ばれた「村神様」ことヤクルトスワローズの村上宗隆さんは、野球以外に大家という2つ目の稼ぎ口を見つけています。

 このように、複数の稼ぎ口を作る生き方を「稼ぎ口二刀流」と言います。

サラリーマンもスポーツ選手と同様に将来が不安定

「サラリーマンの場合には、選手生命が短いスポーツ選手とは事情が違う!」と思われたかもしれません。会社が従業員を家族のように大切にした古き良き時代であれば、確かに事情が違いました。

 でも今は、会社も政府も日本型雇用と決別しています。しかも令和は「まさか」の時代ですので、何が起こるか予測できません。上り坂を予測できた昭和や、下り坂が続いた平成とは環境が全く違うのです。だから将来が不安定という意味では、サラリーマンもスポーツ選手も同じこと。国も会社も頼れない以上、自分の身は自分で守らなければなりません。

稼ぐ極意はスポーツ選手から学べる

 では、2つ目の稼ぎ口をどうやって見つければよいのでしょうか? まさに、スポーツ選手が選んだ稼ぎ口に、そのヒントが隠されています。大きく分けると、次の4パターンがあります。

1.本業の延長線上、もしくは隣接する領域の稼ぎ口。本田圭佑さんのサッカースクール事業がこれにあたります。
2.本業の人脈を活かせる領域の稼ぎ口。堂安律さんのスポンサー契約がこれにあたります。
3.本業とは無関係だが、昔からやりたかった領域の稼ぎ口。浅野拓磨さんの高級食パン店経営がこれにあたります。
4.本業に支障が出ない不労所得の領域の稼ぎ口。村上宗隆さんの大家業がこれにあたります。

 サラリーマンの場合も理屈は同じです。本業の延長線上もしくは隣接する領域、本業の人脈を活かせる領域、昔からやりたかった領域、不労所得の領域などで探せばよいのです。

 しかも、先達のおかげでパターンが確立されています。成功する稼ぎ口には、物販ビジネス、賃貸ビジネス、情報ビジネスの3タイプしかありません。それぞれのビジネスには、入門編、初級編、中級編、上級編があるので、無理せずにベイビーステップで取り組むことができます。マニュアルも完備されているので心配はいりません。

副業禁止のサラリーマンでも大丈夫

 スポーツ選手と違ってサラリーマンは副業禁止だから無理、という声が聞こえてきそうですがご安心ください。なぜなら副収入が300万円以下であれば、それは副業とはいえないからです。だからまずは小さな一歩から始めてみましょう。将来的に300万円を超えたとしても、プライベートカンパニーを併用すれば、副業禁止規定違反を回避できます。

 スポーツ選手同様に、まずは本業と両立させることから始めましょう。そうすれば、いずれは2つ目の稼ぎ口を土台にして独立することも夢ではなくなるはずです。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。