「ネットで悪口を書き込む人」のたった1つの特徴ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超え、代表作の『1%の努力』は45万部を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

悪口を書き込みますか?

 あなたは、ネットに悪口を書き込みますか?

 僕は長らく「2ちゃんねる」という掲示板の管理人をしてきました。ニコニコ動画の取締役もしていました。

 そこでは、数多くの「炎上」や「批判コメント」を見てきたわけです。

 そこからわかることは、「悪質なコメントを書き込む人は、ほんの一部」ということです。

 では、なぜそんな書き込みをするのか。どんな特徴があるのでしょうか。

ネットに居場所を求める人

 多くの人にとってネットは「暇つぶし」です。

 会社や学校、アルバイトのスキマ時間に、ネットを見ています。

 そこでは傍観者として、何が起こっているのか、話題になっていることに反応しているだけです。

 消極的で、受け身なんですよね。

 しかし、世間で居場所がなくなってしまったり、会社や学校で思うような評価が得られなくなったりすると、ネットに「居場所」を求めてしまいます。

 たくさん反応がくるような刺激的なことを言ったり、賛同が得られるようなコメントを書くことで、承認欲求が満たされるんですよね。

怒りがモチベーション

 その書き込みがエスカレートすると、最終的に炎上などにつながります。

 書き込みのモチベーションが「怒り」だからです。

 でも、やはり日常生活での会社や学校でも、「怒り」では何も解決しないはずなので、ネットも同じなんですよね。

 怒りのエネルギーをどこに発散するかの問題なのでしょう。

 標的を見つけたら、罵詈雑言を書き込む。それに飽きたら、次の標的を探す……。

 そのループにハマってしまっているわけです。

 だから、悪質な書き込みの多くは、一部の人が時間をかけて、別人になりすましたりして生み出されています。

 そこまでのめり込まないためには、「しょせん、ネットだから」という冷めた目を持つか、「自分は会社や家族でうまくいっているから」という道を探すしかないんですよね。

 怒りのエネルギーは、もっと他のことにぶつけましょう。おすすめは、小説を書いたり、絵を描いたり、ものづくりにぶつけることです。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。