筆者は現役の東大生であり、自他ともに認める東大入試問題の過去問マニアだ。また、株式会社カルペ・ディエムという会社の社長として、小学校や中学校、高校20校以上と連携して勉強を教える仕事もしている。その仕事の一環で、東大の過去問を厳選して小学生30人に解いてもらったところ、半数近くの12人が正解したこともある。もちろん簡単な問題ばかりではないが、東大入試問題には「シンプルに考える」ことで正解できるものも含まれているのだ。そこで今回は、大人なら「なんだ!そんなことか!」と思える問題を、著書『小学生でも解ける東大入試問題』(SB新書)からピックアップしてお届けする。(現役東大生作家 西岡壱誠)
理科の問題を解く前に
東大の入試では、私たちの日常生活に立脚した問題が出題されます。
では、日常生活に立脚した理科のテーマといえばなにか?
それは、やはり天気でしょう。自分の日常生活に天気は無縁だ、という人はいないはずです。
私たちの日常生活に直結したテーマである天気という自然現象について、みなさんは、本当に胸を張って理解できているといえるでしょうか?
これから取り上げる理科の問題は、小学生で習う範囲の知識で解けます。
ただし、理科の専門的な用語をたんに“知っている”だけだと、太刀打ちできません。
では、さっそく始めましょう!
あなたの気象知識を使って、以下の疑問に、50字以上100字以内で解答を与えよ。
『夕焼けは晴れ、朝焼けは雨』
【2000年 地学 第二問】