「3か月で国語の偏差値が49から64」など、短期間に目標を達成する人が続出中の『たった1分見るだけで頭がよくなる 瞬読式勉強法』。受験勉強だけでなく、資格試験、英検、昇進試験など、すべての試験で効果を発揮。受験生や資格試験突破を目指すビジネスパーソンに広く受け入れられている。このメソッドは、勉強前に1分間行うだけ。にもかかわらず、判断力、記憶力、想像力、集中力、瞬発力を同時に上げ、右脳の働きを最大化。学習スピードと高い効果を同時に獲得できる画期的な勉強法である。本稿では、本書より一部を抜粋・編集して、瞬読式勉強法とは何かについて紹介していく。(構成:長沼良和)

瞬読式勉強法Photo: Adobe Stock

「頭の良さ」には差がほとんどない

「頭が悪いから勉強や仕事ができない」と思い込んでいる人は多いのではないだろうか。

 自分には才能や実力がないから、仕事や勉強ができないとつい考えてしまうのである。

 だが、実は頭の良さにはほとんど差がない。

そう思い込ませているのは自分自身です。どんな人も脳の重さはほぼ一緒。つまり、頭の良しあしに本来大きな個体差はないのです。(P.19)

 頭の良しあしを嘆くより、いかに勉強を継続するかを意識した方が、よほど資格取得や大学合格への近道である。

 継続するのに頭の良さも才能も不要である。ただ続けさえすればいい。

 頭の良しあしを嘆くのではなく、いかに継続できるかを考えることが重要だ。

ネガティブ思考は大敵

 継続できない理由のひとつに「自分にはできない」と決めつけてしまうことがある。

 私たちが「できない」と思い込んでいるのは、過去の失敗体験や周りの人の意見を受け入れてしまっているからだ。

「自分にTOEIC(R)900点は取れっこない」
「第一志望の大学には入れない」
「司法試験なんて受かるわけがない」

 無視しておけばいいことを受け入れて、勝手にネガティブな気持ちになっているだけなのだ。

「大きすぎる目標」でやる気が下がる

「仕事ができない」「やる気がでない」というのは、意志の力で大きな目標を達成しようとするため、モチベーションへの依存が原因であることが多い。

 しかし、無理してがんばろうと自分自身を奮い立たせようとしても長続きはしない。

 そのため、途中でほぼ挫折することになる。

 その理由は、「脳はイメージできないことは拒否する」からだ。

 逆にいえば、実際に行動して体験したことは、具体的にイメージできる。

 イメージできれば、脳は受け入れて前向きに取り組むようになるため継続できる。

 継続するには「できること」を毎日やること、具体的にイメージできることが重要なのである。

「毎日できることを5分だけやる」と決める

 毎日やるといっても5分間だけで良い。

 立派な目標を設定することよりも継続が目的なので、毎日「できることを5分だけする」を意識する。

毎日5分、風邪で熱があっても、どんなことがあっても例外なしにやることを一つ決めて、とにかくやる。これを繰り返すのが第一歩です。(P.188)

 小さな継続の積み重ねであったとしても、前向きな気持ちで取り組めるだろう。

 勉強や仕事で目標達成を実現するには、「継続」が絶対条件になる。

ポジティブな気持ちで居続けるためにサボらない

 とはいえ、大事なのはわかっているけれど、気分が乗らなくてついついサボってしまうことも多い。

 サボると「自分はダメな奴だ」とマイナス思考に陥ってしまう。

 だからこそ、「毎日5分だけでもやる」と決めることからはじめよう。

「5分だけやろう」と決めてやりはじめると、そのまま10分・20分・1時間と続けるのは容易である。

 このことは誰もが経験したことがあるだろう。

 一度はじめてしまえば、やる気に火がついて、ポジティブな気持ちで取り組めるようになる。

「高い目標」よりも「毎日できること」

 一旦仕事や勉強をはじめると、だんだん気持ちが乗ってくる。

気づいたら夢中で取り組んでいる」のは、実は脳の特性である。

脳は、イメージできないことは拒否してしまいます。逆に、プラスにイメージできることは喜んで実現しようとする意識が働きます。つまり、プラスにイメージできることは成功すること。だからこそ、できない目標は掲げずに、できることを設定してください。(P.188-189)

「できること」を習慣化すれば、毎日成功に向かって一歩ずつ着実に前進することになる。

 毎日何があったとしても5分だけでもやることをひとつ決めて、とにかくやる。

 やることで達成感も得られるし、進歩している実感があるから楽しくできる。

 高い目標を立てるより、できることを毎日やり続けることが成果を出す秘訣なのである。