米テキサス州ではメキシコとの国境沿いに、輸送用コンテナでできた「壁」を設置している。これはアリゾナ州が同様の壁を造ったのに追随する動きだ。だがアリゾナ州では、連邦政府による法的措置の脅威に直面し、この即席の壁の撤去を始めた。  コンテナの壁は、国境線の管轄権を持つ米政府と、不法移民にいら立ちを募らせる国境に面した州の知事との新たな対立を示すものだ。国境沿いの自治体は新たな移民急増の可能性に身構えている。  いずれの壁も、二人の共和党州知事、テキサス州のグレッグ・アボット知事とアリゾナ州のダグ・デューシー知事(当時)の指示で、国有地に建てられたものだ。